ついに外泊へ!

院内外泊を無事に終えると、遂に主治医から外泊OKの許可をいただいた。

 

呼吸器の乗せられるベビーカーがなかったので、急遽イオンなどで探す。もちろん両親二人が病室を離れるわけにいかないので、かわるがわる見に行き、検討し、購入した。また息子が、昼間リビングで過ごすためのスペースとして、ユニット畳に落下防止用のガードを自作する。

 

いよいよ自宅への外泊。呼吸器メーカーの方が車で付いて来てくださり、息子を乗せて自宅へ向かっている途中で事件が起こった。

 

突然呼吸器からアラーム音が鳴り響く。

 

アラームの音に連れて、体内の酸素濃度がどんどん下がってきたようで、息子の隣に座っていた後部座席の妻が慌てている。車を安全なところに停めて、様子を見る。どうやら人工鼻(という加湿器の代わりとなる部品・通常、回路の途中にはめこむ)がうまく機能していないことを呼吸器メーカーの方が指摘してくれて発覚し、人工鼻を外すことによって、とりあえずの事なきを得た。(この場合、自宅に到着するとまた加湿器に繋ぐことができるため、15分ほどの離脱で済んだが、この状態で長時間過ごすと、気道内が乾燥し、痰が粘っこくなり、閉塞の危険性もある)

 

しかし何が起こるかわからないということは十分にわかった。

 慎重な運転で、自宅にたどり着いたときにはホッとした。