我々は帰ってきた

帰ってきた。

一時外泊とは言え、夢にまで見た自宅に帰ってきた。息子にとっても久々の自宅。

 

家族3人、自宅に無事たどりついて、移動時の不安からは解放されたが、まだ何が起こるかわからない状況には変わりない。

というか、それどころか仮に何か起こっても、主治医も看護師さんもいない。自宅に帰って家族で一緒に生活する。その想いはあったし、そのつもりで訓練もしてきた。しかし、いざ現実に在宅生活が目の前に迫り、そのプレッシャーは想像を絶するものがあった。

 

ともあれ、自宅に帰り、息子の状態も落ち着いて、一家だんらんの時をすごした。うれしかった。これで何とかやっていける。夜は心身の疲れですぐ眠ってしまった。

 

しかし、翌朝呼吸器からアラームが鳴り響く。