お花見散歩

退院した翌日には、これまでの入院生活でなかなかできなかった、息子と外出することにした。これにはベッドから息子と呼吸器をベビーカーに載せる訓練の意味合いもあった。

 

息子が乗るベビーカーに、全部の装備は積み切らなかったため、念のため持ち歩く酸素ボンベは、別に荷物カートに載せて、ベビーカーを押していない私が、ころころと転がして歩く。

 

外出には、やはり当面2人以上の人の手が必要だ。

 

近所の川べりの桜が満開だったこともあり、春風の中を出発した。息子もベビーカーの手すりに足をかけてご機嫌だった。

 

しかし、すれ違う人、こども達の好奇な視線や憐れみの視線そんなものに直面する。こちらに何の免疫もないため正直辛かった。

だからといって家に閉じこもっているのも変だと感じていた。後々いろいろな経験を通してうまく説明できるようなったが、これはかなりのストレスを感じた。

 

ハード面、ソフト面、両方のトレーニングということもあり、妻と話し合って、これからはなにもないかぎりは、できるだけ、週末土日のどちらかはおでかけをしようということになった。