無限軌道と馬車馬

難敵の砂浜
難敵の砂浜
馬車馬参上
馬車馬参上

今回は文学的なタイトルだが、中身はぼやきです。

 

無限軌道とは何のことはないキャタピラのことだ。車いすにとって大敵は段差・砂・ぬかるみ・

砂利道そして坂などがある。

 

しかし外に出ていけば、これらはそこら中に転がっている。公園・砂浜・神社仏閣などは、ほぼこれらでできている(これぞ偏見)。

 

砂利道しかない場合は前輪を上げてのウイリー走行であったり、後ろ向きで引っ張ったりすることになる。呼吸器その他諸々の装備と息子を合わせて推定60㎏近くになると心が折れそうになることも多々ある。今真剣に考えているのが、車いすにキャタピラが装着できないだろうかということだ。もし可能ならガンタンクだなと笑いをかみ殺すが、悪路での走破性が格段にアップするのは確実だ。

 

極端な上り坂では丈夫な平織ひも(妻によると、ハンドメイドの手提げかばんなどの持ち手によく使うものらしい)を利用して引っ張ることにしている。引っ張っている姿が馬車を引く馬のように見えるので、我が家では「馬車馬(ばしゃうま)」と呼んでいる。当然、引っ張るだけではなく、押し手も必要であるので、馬車馬が登場するときは2人以上の介助者がいることが条件になる。かなりキツイ坂でも登れるが、足腰への負担は半端ないことこの上ない。そして、押し手との呼吸が合わないと、しばしば車いすの前輪にひかれてしまう。

 

車いす利用者が外へ出て行くには、多かれ少なかれ創意工夫と、社会全体で取り組む合理的配慮が不可欠だ。本当の意味でのバリアフリーが浸透して、誰もが暮らしやすい社会になるまで、私と息子と妻は、無限軌道と馬車馬で突き進んでいく所存だ。