退院の日

在宅生活に向けて、さらに数回のカンファレンスがあり、ついに退院の日が決まった。退院は決まったものの、在宅生活は、ほぼ手探りの状態だった。

 

ここで夫婦間での役割分担を明確にした。

制度面や行政の手続きなどは私がやり、訪問看護さんヘルパーさんなどの関係は妻が担当することになった。

 

仕事柄、申請など書類仕事はやりなれてるから、まあ、私のほうが適任だろう、それほど面倒はなかろうと思っていたがこれがなかなか大変で…この話はまた後ほど。

 

春だ。4月に入り桜も咲き始めていた。

そして待ちに待った退院の日を迎える。

 

さんざんお世話になった病棟の先生や師長さん看護師さんたちと記念撮影をして、自宅に帰ってきた。マンションの駐車場では、これからお世話になる訪問看護ステーションの所長さんがすでに待ち構えてくださっていた。これからは両親だけでなくいろいろな人の知恵やパワーを集結して、ここで生活していくんだなーと思った。

 

久々の自宅に息子はどう感じていただろうか?