緑の騎士 ルビー Ⅱ

実際に現物で合わせてみると、カタログ値ではいけたものが、車のシートと車いすが干渉して所定の位置に乗れないことが判明した。おそらくだが、福祉車両は標準タイプの車いすやストレッチャーベースで作られているので、特殊な形状の車いすや大型のストレッチャーはコンパクト仕様の車には乗らないことが判明した。

 

また、余談ではあるが我が家の購入検討の対象ではなかったが、このころ、爆発的に出始めていた某軽自動車の福祉車両では、なんと乗り込むときに利用する後方スロープの幅が息子の車いすより狭すぎて、そもそも車内への乗り入れすらできないということもあとあとわかった。その後、担当者間で検討を重ねて、シエンタの3列目なら乗車可能であるとの報告があった。もしものときは、運転してないほうの人間が、シートを乗り越え、3列目の息子のそばに行けることも確認した。

 

こうして、やや寄り道はしたが、車種はシエンタに決定した。色は何色がいいだろうとなり、車が7月納車予定で7月の誕生石はルビーなので、カープの赤にと思った。が、当時息子は緑色が好きだったのでグリーンメタリックになった。名前は7月の誕生石ルビーとして「緑の騎士 ルビー」となった。

 

息子を格納して移動するホワイトベースもといムサイ(意味が知りたい方はググってみてください)を得て行動範囲と安全性は格段に向上した。この場を借りて、このとき、文字通り奔走してくださったF社のY氏とTC社のU氏に感謝します。