幼稚園死闘編②「幼稚園か保育園か、それが問題だ」

前回にも書いたことと重複するが、在宅生活に入ったとはいえ、息子が外へ出かけるのは土日祝日の数時間程度だった。

同年齢の子どもたちとの接点はあまりにも少なかった。

 

息子の人生に一度しかないこの時期を無駄にしたくはないと思い、何とか子どもたちとのかかわりを持たせたいと願った。

 

そこで就学前活動となるのだが、未就学児には大まかに2つの選択肢がある。

幼稚園か保育園かである。今日では両方の機能をあわせ持つ認定こども園もあるが、当時は幼稚園か保育園が一般的だった。我が家の近所には公立の幼稚園も保育園も両方あった。

バクバクの会の先輩方は看護師配置のある保育園を選ばれるケースが多かったように思う。

わが家もどちらにするのか、戦略を練りに練った。念頭にあったのは小学校入学だった。

息子のように医療的ケアの必要な子どもは、入学時にも壁があることが分かっていたので、

小学校にすんなり入学するために、管轄が同じ教育委員会である幼稚園を選択した。

作戦が決まれば行動開始と、入園年齢の一年前の春から(広島市立の幼稚園は2年保育が原則のため4歳入園)、未就園児対象の親子教室(月2回程度)に通い始めた。息子は初めてのお友達の中で、おっかなびっくり、こわごわ物珍しそうに周りをうかがっていたり、時にはにこにこしたりしていたようだ。と、同時に、幼稚園や周りの子どもたちや保護者の反応を見てみたが、そう悪い感じではなかった。

運動会では、未就園児かけっこに私と一緒に参加し、短い距離だが風を切って走った。ゴールした時に年上の在園児さんからメダルを首にぶら下げてもらい、達成感と高揚した様子の我が子を見ると、なにがなんでもこの子にこの環境をあたえてやらねばなるまいと決意を新たにした。

 

親子ともどもワクワクしながら、11月に入園願書を提出し、そして事件は起こった。